Androidスマホは位置情報筒抜け!? パワースパイなる恐怖のアプリ [スマホ・ネット]
Androidスマホは、電力消費量の情報から、スマホを持っている人の位置情報を、93%という非常に高い精度で特定できる、という衝撃のレポートが発表されたというニュースがありました。
これが本当なら、Androidスマホだとあんなことやこんなことがバレてしまうのではないか、とドキッとしてしまう方もいれば、別にバレてもやましいことなんてない、という方もいるかと思います。
とは言え、いずれにしても自分の行動が誰かに筒抜けなのは気持ちのイイものではありません。
しかし、よくよく記事をよく読んで見ると、いくつもミスリーディングじゃないかという疑問な点があります。
結論から言うと、私は特に気にする必要はなく、最低限の注意さえしていれば大丈夫だと思いました。その訳を説明したいと思います。
元となる記事の概要は以下の通りです。
簡単に言うと、電力消費量を分析すれば、GPS無しでも位置情報を特定できるんだ、Androidは危険だよ、とのこと。
どうして分かるかというと、携帯電話の基地局からの距離や山等の地形によって、電力消費量が少し変わるため、電力消費量が分かれば、基地局からどれだけの距離にいたかを逆算できて、位置情報が特定できます、とのこと。
93%の精度を検証した方法としては、検証用のパワースパイというアプリを入れたNexus4という端末を持たせて、
特定の4つのルートにおいて、移動する持ち主の場所を特定できた、とのこと。
私が疑問に思った点は2点あります。
1つは、基地局情報も必要なはずである、ということです。
確かに、基地局からの距離によって、電力消費量が変わるというのは間違っていないと思います。
実際、電波の入りが悪い場所や圏外の場所ですと、電池の減りが早くなる、というのは、
みなさんも経験があるのではないでしょうか。
従って、電力消費量が分かることで、基地局からの距離にいるのか、については分かりそうなものかと思います。
しかし、実際に位置情報を特定するには、位置情報だけでなく、どこの基地局の範囲にいるのか、という情報も合わせて必要になるはずです。しかし、そのことには触れていません。
検証では、アメリカとイスラエルとで、4つのルート上で特定したということですが、これはルートが予め決まっていた、つまり分析者は基地局情報が分かっていた、ということだと思います。
これで特定できたとドヤ顔されても、信用なりません。
疑問に思った2つ目は、他アプリなど電波以外の影響で正確に測定できないだろう、ということです。
ユーザーによって、インストールしているアプリは様々であり、それによって電力消費量は大きく変わります。
また、端末によっても電波が入りやすい端末、入りにくい端末がありますので、それによっても電力消費量は変わってきます。
記事を読む限りでは、そのような点にも触れていません。
検証でも、Nexus 4 という一定の端末での検証になっています。
Nexus 4 という、2年以上も前の2012/11発売の端末を使っているのも何だか怪しいです。
まとめると・・・
・電力消費量だけでなく、基地局の情報もなければ、現在地の特定までは至らないだろう
(電力消費量だけなら、どこか分からないが、どこかの基地局から○kmのとこにいる、しか分からない)
・端末や他アプリの利用状況によって、基地局に対しての電力消費量を正確に抜き出すことも難しい
→ 電力消費量だけで位置情報の特定が出来るのは、ごくごく限られた条件下でのみ可能だろう
というわけで、電力消費量がということで、特段気にする必要はないと思います。
とはいえ、やたらと権限が付いているアプリ、開発元が怪しいアプリはインストールしない、等はこれまで通りに気をつける必要はあります。
電力消費量だけで分かるわけではない、というだけですので。
しかし、こんな検証をもって Android の欠陥だとか無防備だとか言っているのは、Androidに対する嫌がらせ、悪意によるものだとしか思えないですね・・・。
そんな事よりもっと役に立つことを研究してもらいたいものです・・・。
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これが本当なら、Androidスマホだとあんなことやこんなことがバレてしまうのではないか、とドキッとしてしまう方もいれば、別にバレてもやましいことなんてない、という方もいるかと思います。
とは言え、いずれにしても自分の行動が誰かに筒抜けなのは気持ちのイイものではありません。
しかし、よくよく記事をよく読んで見ると、いくつもミスリーディングじゃないかという疑問な点があります。
結論から言うと、私は特に気にする必要はなく、最低限の注意さえしていれば大丈夫だと思いました。その訳を説明したいと思います。
元となる記事の概要は以下の通りです。
米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したスマートフォンの位置を、バッテリーの減り具合によってリアルタイムで特定・追跡できる技術が公表された。米スタンフォード大学とイスラエルの軍事企業ラファエルが共同開発したもので、「パワースパイ」と名付けたアプリを相手のスマホに忍び込ませ、バッテリーの電力消費量データから基地局とスマホの位置関係を割り出す仕組み。持ち主がGPS(衛星利用測位システム)を作動させていなくても、「93%」の高い精度で追跡できるという。アンドロイドの無防備さを利用したもので、開発者は「常に居場所が監視され、重大なプライバシー侵害を招く」と警告している。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150225-00000500-fsi-bus_all より引用
簡単に言うと、電力消費量を分析すれば、GPS無しでも位置情報を特定できるんだ、Androidは危険だよ、とのこと。
どうして分かるかというと、携帯電話の基地局からの距離や山等の地形によって、電力消費量が少し変わるため、電力消費量が分かれば、基地局からどれだけの距離にいたかを逆算できて、位置情報が特定できます、とのこと。
93%の精度を検証した方法としては、検証用のパワースパイというアプリを入れたNexus4という端末を持たせて、
特定の4つのルートにおいて、移動する持ち主の場所を特定できた、とのこと。
私が疑問に思った点は2点あります。
1つは、基地局情報も必要なはずである、ということです。
確かに、基地局からの距離によって、電力消費量が変わるというのは間違っていないと思います。
実際、電波の入りが悪い場所や圏外の場所ですと、電池の減りが早くなる、というのは、
みなさんも経験があるのではないでしょうか。
従って、電力消費量が分かることで、基地局からの距離にいるのか、については分かりそうなものかと思います。
しかし、実際に位置情報を特定するには、位置情報だけでなく、どこの基地局の範囲にいるのか、という情報も合わせて必要になるはずです。しかし、そのことには触れていません。
検証では、アメリカとイスラエルとで、4つのルート上で特定したということですが、これはルートが予め決まっていた、つまり分析者は基地局情報が分かっていた、ということだと思います。
これで特定できたとドヤ顔されても、信用なりません。
疑問に思った2つ目は、他アプリなど電波以外の影響で正確に測定できないだろう、ということです。
ユーザーによって、インストールしているアプリは様々であり、それによって電力消費量は大きく変わります。
また、端末によっても電波が入りやすい端末、入りにくい端末がありますので、それによっても電力消費量は変わってきます。
記事を読む限りでは、そのような点にも触れていません。
検証でも、Nexus 4 という一定の端末での検証になっています。
Nexus 4 という、2年以上も前の2012/11発売の端末を使っているのも何だか怪しいです。
まとめると・・・
・電力消費量だけでなく、基地局の情報もなければ、現在地の特定までは至らないだろう
(電力消費量だけなら、どこか分からないが、どこかの基地局から○kmのとこにいる、しか分からない)
・端末や他アプリの利用状況によって、基地局に対しての電力消費量を正確に抜き出すことも難しい
→ 電力消費量だけで位置情報の特定が出来るのは、ごくごく限られた条件下でのみ可能だろう
というわけで、電力消費量がということで、特段気にする必要はないと思います。
とはいえ、やたらと権限が付いているアプリ、開発元が怪しいアプリはインストールしない、等はこれまで通りに気をつける必要はあります。
電力消費量だけで分かるわけではない、というだけですので。
しかし、こんな検証をもって Android の欠陥だとか無防備だとか言っているのは、Androidに対する嫌がらせ、悪意によるものだとしか思えないですね・・・。
そんな事よりもっと役に立つことを研究してもらいたいものです・・・。
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